アーティストを無料で消費するよりも・・・
あなたは初めて購入したCDを覚えているだろうか? 私が最初に購入したシングルCDは坂本真綾の「マメシバ」 CDアルバムはcymbalsの「Mr.Noone Special」だった。
自分のなけなしのお小遣いを握りしめてCDショップに向かい、少し高揚した気分で初めてCDを購入したことを未だに鮮明に覚えている。そして10数年経った今でもマメシバやcymbalsを聴いているのだ。そしてこの肌寒い、やけにひと肌が恋しくなるこの時期になるとマメシバをひっぱり出してきて聴いているし、坂本真綾のアルバムの最高傑作はマメシバの少し後に作った「Lucy」だと思っている(異論は認める)
最近cymbalsのライブアルバムを購入、自分にとっては久々に購入したCDだった。懐かしい楽曲とcymbalsらしいポップで洒落たメロディー、ベースライン、そして土岐さんのウィスパーボイス。購入して良かったと心から思えた。私はアニソンが好きで、少し前にはアニソンのCD、贔屓にしている声優、アニソンアーティストの多くCDを購入していたが、いつしかCDを購入することは無くなってしまっており、正直自分の中では良くないなと思っていた。そういった経緯もあって久々に自分でタワーレコードに出向いて、CDコーナーを物色して購入した。
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「CDを買う理由」
3年ほど前にCD買わなくなったよなーと馴染の友人(その人も私と同じようにアニソンをこよなく愛している)すると友人は私に対してこう述べた
「私はアーティストや作曲家に対してリスペクトしているからCDを買うの」とまるで当たり前のことのように、けれども押し付ける言い方でもないように述べた。それを聞いて自分はハッとしてしまった「アーティストに対してリスペクトしているのに、何故自分はお金を落とさないのだろうか」と。
せめてitunesでお金を落とそう・・・
Itunesで購入したところで、あまりアーティストへの身入りは良くないのかもしれない。けれどもお金を落とすってことは立派なリスペクトであると信じている。この時代楽曲はネットなんかで無料で聴ける時代であるし、そうやってあまりに簡単に消費されていくのだけど、いざ250円でもお金を出すと思うと、購入前何度も視聴して買うぞ!って意識した状態で聴くようになった。自分でもポジティブな変化だと思う。
アーティストを無料で消費するよりも
最近cymbalsつながりで「カラスは真っ白」という渋谷系ファンクのような楽曲を作っているバンドと出会う機会があった。「cymbalsの後継者」という評判を耳にして、どんな感じなのかと視聴してみたら「ああ、これ自分が好きなバンドじゃないか。ポップで楽しくて、洒落ていて、音に遊び心があって、それでもってクールじゃないか」と。 昔初めてFMラジオでcymbalsを聴いたときの感覚に似たものが押し寄せてきて、CDをまず全部購入しようと思う、来年のライブも行こうと心に決めた。こういうバンドにはお金をたくさん落としていかなくては。CDを購入して、飽きるまで聴き倒して、ライブに足を運ぶ。アーティストを無料で消費するよりも、ずっとアクティブで印象に残るはずだと信じている。
音楽にお金を払うということは、今やミュージシャンを生かすことと直結していると考えたほうが自然。誰が買っているか分からないけど10万枚売れた、みたいな時代はもう遠い昔 みんながファンと公言しているアーティスト、本当に応援したいアーティストには、ちゃんとみんながパトロンになるべきです
— BŌMI (@bomi_) 2014, 11月 18